一応、タイトルに『AFTER STORY』を冠して区分けしてますが、原作で言うところのアフターと同じように結婚後のストーリーが始まるわけではなく、監督が雑誌のインタビューなどで答えている通り、そのまま話数のナンバリングを続けてもおかしくないぐらい、ごく自然に続きです。第1話に草野球編・古河ベイカーズ栄光の軌跡を持ってくるあたり、さすがに“わかってる”感が伝わってきて、安心感は抜群ですね。スケジュールに余裕があるんだろうけど、他の先行上映版とは違い、オープニング・エンディング・次回予告まで全て揃ってました。自分は席が遠くてチェックミスしたのですが、頂いた情報によると、OP『時を刻む唄』作詞:麻枝准、作曲:麻枝准、ED『TORCH』作詞:魁、作曲:折戸伸治、が正しいクレジット*1の模様。『メグメル』を変えてしまうのは、作品イメージ的にどうかな?と思いましたが、結論から言えば杞憂だったかと。原作スタッフ自ら新曲を提供してくれたぐらいなので、親和性は高く良かったと感じました。オープニングの映像がギャルゲー風なのは変わらず。登場人物たちは学園編ベースに、アフターでの姿がちょっとだけ被る演出。汐のカットも最後ぐらいで、顔はまだ出てなかったかな?本編は、朋也が花畑で誰かと歩いてるシーンを夢見る過去回想から。朋也と渚が恋人同士になったことは家族や友人たちにも認知されていて、なぜか始まる草野球。それが秋生クオリティ。学園のツテを頼られて、朋也と渚が草野球の選手集めをすることに。1話で纏めなければならないからと言う縛りがあるからかもしれないけど、原作に比べたら、実にあっさり集まる草野球メンバー。ただし、風子は未参加。無印で優遇されてた分、アフターでの出番はほとんど無いのかも。春原は相変わらず弄られキャラっぷり全開で素敵でしたよ。特に智代へのセクハラでフルボッコされる時のテンポの良さは異常(笑)。草野球の試合では、秋生が負傷して渚が登板とか、良いトコ無しの春原とか、超頭脳で球種やコースを計算して打つことみとか、智代の憂鬱とか、色々ネタを拾ってくれて楽しめましたが、やっぱり、祐介が打った後に始まる祐介劇場に全部持って行かれた感じ。最終回、2アウト満塁の打席が回ってきて、肩を痛めている事を理由にこぢんまりとプレイしていた朋也が、渚のためにフルスイング。朋也の打った打球と、幻想世界の光の玉が重なって描かれ、光と影の今後の展開を暗示させるような空気を、次回予告の春原求婚エピソードで全部ぶち壊してました(笑)。